2016年10月14日金曜日

模試が世界から消えたら ~酒井~

こんにちは。

たこわさ大好き酒井です。



まもなく2016年最後の河合塾主催の模試です。

10月16日は第3回記述模試、

10月23日は第3回マーク模試。



3年生は現在どのような精神状態でしょうか。

特になにも感じていない人。

極度に緊張している人。

何をすればいいかわからない人。

模試があることを忘れている人。(これはないか、、)

さまざまあると思いますが、本日は模試の受け方について話したいと思います。




1. なぜ模試を受けるのか。


 そもそもなぜ模試を受けるのでしょうか。
 1年生2年生の頃は学校で強制的にやらされているや
 塾で言われたからが多いのかなと思います。

 「やらされている感」

 嫌ですね。私も嫌でした。
 高校生の時は模試をやる意味がわからなかったですし、
 特に学校も模試に向けての対策をやっているわけではないのに
 しかも範囲さえも教えてくれないのに
 どうして模試なんて受ける必要があるんだろう。
 いい結果がでないとわかっているのに受検する。
 結果をみて虚しさや悲しさに近いものがありました。

 そういう気持ちに一度はなったことはありませんか。

 安心して下さい。

 なるのが普通です。

 テストが大好きな人は自分で勉強しますし、
 ましてや塾に通うことはないのかなとも思います。

 ですのでこの記事を読まれている皆さんはそれが普通だと思って下さい。



2. 準備していきたい by本田圭介


 部活をやっていたり、習い事をしている高校生は多いと思います。
 体育会系の部活であれば、地区大会、県大会、全国大会と規模が大きくなっていくでしょう。
 文化系の部活でも例えば資格にランクがあると、徐々に上を目指していくことになるでしょう。

 でも、いきなり地区大会に参加したり上位の級から受検したりしませんよね??

 まずは練習試合。
 練習試合を何度か繰り返し実践を積みます。
 なぜ実践を積む必要があるのか。
 本番はどういう状況になるかわからないからです。
 実践を積み、さまざまな状況に対応できる知恵を身につけるのです。
 ですので、実は試合のあとが大事だったりします。

 練習試合を模試に置き換えれば理解しやすいでしょう。
 



3. 学習の中心は模試。


 河合塾や駿台の模試は3ヶ月に一度催されます。
 3ヶ月の期間で切って、学習スケジュールを意識するよう私は指導します。
 模試が終わればできていない科目や単元が明確になります。
 できていない部分の振り返りは必ず行って下さい。
 模試に費やした時間を有効なものにするためには
 この振り返る行為が必要不可欠です。

 模試の問題が受検後でも解けるようになるということは
 合格に近づくということです。
 だって、模試は練習試合ですからね、
 練習試合で得た経験以上のものは本番で出せません。
 ですから、振り返りをするという行為は最低限なのです。
 振り返えったとしても必要最低限ですし、
 振り返らないと最低以下です。

 振り返り。
 つまり、解き直しを行って下さい。
 時間配分に問題があれば修正も忘れずに。

 模試後は、解き直しを行い、理解できるようになったら
 似た問題で確認し、別途新たな単元の学習を次の模試に向け進めていきましょう。




4. あと3ヶ月では何とかならない。


 最終的な受験校を決める時に模試の帳票を使用します。
 学校の中間テストや期末テストは範囲が決まっていますし、
 受験問題に近いレベルの問題を出題するような学校は少ないと思います。

 早い所ですと10月から出願が始まります。
 出願は個人の自由ですが、
 模試の結果によっては志望校への出願を見送った方がいい場合もあります。
 
 「あと3ヶ月で何とかしますから」

 と、毎年よく聞くフレーズですが、
 大学受験は3ヶ月では何とかなりません。
 何とかならないから早めに対策を始める必要があります。

 やらない理由を考えるのではなくやる理由を考えて下さい。

 模試は手段であり目的ではありません。
 受験に合格することが目的であれば、
 現状の学力を確認し次に繋げる手段として模試を活用します。

 成績が伸びないという前にやるべきことをやりましょう。




5. 模試を受ける時の心構え


 最終章です。
 模試でより成果を出すためのコツをお教えします。

 ① 会場は大学を選べ。
   ⇒ 本番は大学で受験します。都内であれば東大、関西であれば京大でもいいでしょう。
     雰囲気に慣れるって大事なことですよ。
     いつもと同じ精神状態を保ってこそよい結果が生まれます。
     例えば、講堂の3人席の真ん中で受験することを想像して下さい。
     初めて会場に行って気付くこともあると思いますが、
     一度でも見ておくと本番のパフォーマンスが変わるはずです。

 ② 模試の申込は誰よりも早く。
   ⇒ 理由は2つ。
     会場の空がある。早く模試モードに入れる。

 ③ 範囲を確認する。
   ⇒ 誰でも少しでもいい結果がほしいもの。
     範囲を確認し的を絞ることで時間を有効に使って下さい。

 ④ 本番を想定する。
   ⇒ 例えば本番まで残り7日前のメンタルはどんな状態だろう。
     といった具合に想像しておくとよいでしょう。
     練習試合は本番のためにあります。
     より本番に近い状態を作っておくことがよい結果に繋がりやすくなります。

 ⑤ 模試ノートを作る。
   ⇒ 解き直しは模試ノートへ行いましょう。
     間違えた問題をコピーし切り貼りし、余白に解き直す。
     受験当日持っていく教材として模試ノートをオススメします。
     単語帳や問題集よりも
     これまで間違えた問題がまとまっている模試ノートを直前に見ることで、
     記憶が呼び起こしやすくなるでしょう。
    



6. まとめ

 受験は脳のスポーツです。
 駆け引きもあります。
 準備も必要です。
 作戦も必要です。
 真っ向から向かってそうそう勝てる相手ではありません。
 
 受験で合格するということは自分に勝つということ。
 自分に勝つということは限界を超えるということ。

 限界。
 超えていますか。
 
 受験を通じて、自己成長(=自分の限界を超える)して下さいね。




【編 集 後 記】
赤ちゃんが1,700gになりました。
子供の成長を喜ぶ親の気持ちが
少しずつわかってきたような。。
今は生徒が志望校に合格してくれる方がうれしいですが、
来月にはその気持ちが逆転するのでしょうかね(笑)